押し付け合いと奪い合い

2016.9.27

1 被相続人を巡っての争い

 相続紛争は、被相続人が亡くなる前から勃発していることは珍しくありません。
親が財産をお持ちでない場合には、推定相続人同士で、介護が負担なためか、「押し付け合い」となり、他方で、親が財産をお持ちの場合には、推定相続人同士で親を管理下に置こうとするためか、「奪い合い」となる傾向があるように思います。

2 一番激しい「奪い合い」例

 今まで経験した中で一番激しい「奪い合い」は(守秘義務の関係から名称や事実関係をぼかします)、推定相続人の一人が、数名を引き連れて、老人ホームに入居している親を強引に連れだしたものがあります。親子同士といえども、刑法の逮捕罪や監禁罪に当たるのではないかと思われる事案でした。
なお、老人ホームは、当時は、第三者が立ち入ろうと思えば立ち入ることが可能な構造でしたが、その後は外部の人間が入れないように厳重に改造されていました。

3 親としては?

 奪い合いの対象となる親なのか、奪う子か、奪われる子かなど利害は錯綜します。
しかし、少なくとも親の立場としては、子供同士が争うを見たくないものですので、認知症になる前に任意後見契約、信託契約、遺言などの手当てを検討したほうよいと思われます。

4 お困りの場合には

 任意後見契約、信託契約分からないなどでお困りであれば、たちばな総合法律事務所へご相談ください(初回30分無料)。 ご相談のご予約は、https://law-tachibana.sakura.ne.jp/law-tachibana.jp/contact/ 又は06-6467-8775にお電話いただいてご予約いただき、お気軽にご相談ください。

このコラムを書いた弁護士
弁護士 橘高和芳(きったか かずよし)

大阪弁護士会所属 52期/登録番号:27404
近畿税理士会所属 税理士/登録番号:130995

  • 自筆遺言書作成プラン
  • 公正証書遺言書作成プラン

事業承継・相続 に関する解決事例

  • 橘高和芳弁護士が担当した遺産相続に関する事例が
「金融・商事判例 No.1553号」(2018年11月15日号)
に掲載されました。
  • 弁護士・税理士 橘高和芳が
週刊ダイヤモンド「相続&事業承継(決定版)」(2018年12月号)
に掲載されました
  • 相続問題事例
  • 遺産相続・遺言書に役立つ書式集
  • 遺産相続トラブル解決チャート
  • 2016年10月 日経MOOK「相続・事業承継プロフェッショナル名鑑」のP84に「羽賀・たちばな会計事務所」が、P134に「たちばな総合法律事務所」が掲載されました。
  • 弁護士・税理士 橘高和芳が
「フジサンケイビジネスアイ」
に掲載されました
(2015年11月2日(月)27面)
  • 旬刊「経理情報」2016年4月20日号(NO.1444)に「D&O保険の保険料にかかる税務ポイント」を寄稿いたしました。