相続税の税務調査~印鑑の確認~

2016.6.28

1 相続税の税務調査での机上調査と実地調査

 相続税の税務調査は、まずは「机上調査」といって、預貯金の入出金履歴、銀行届出印(印鑑票など)や漏れていると想定される財産関係の資料の収集を行います。
机上調査で疑問点が解明しきれない、つまり申告漏れが想定されるなどの場合に実地調査(亡くなられた方の住んでいた家)に至ることになります。

2 実地調査での印鑑の確認の意味とは?

 実地調査では、事案に応じて様々なことを聞かれますが、印鑑について言うと、①印鑑の保管場所、②最近押印されていないかを確認します。
①印鑑の保管場所については、亡くなられた方や同居している方の印鑑を同じ場所で保管している場合はともかく、別の場所に住んでいる相続人の印鑑を渡してしまうと、税務署の名義預金の心証を強化してしまいます。そのため、どの口座にどの印鑑を届け出たか、その口座は同居人の者かについて押さえておく必要があります。
②については、提示を受けた印鑑をまず白紙に押して、印影が顕出されるかを見て、最近使用されていないかを確認し、入出金明細、出金伝票と照合して矛盾が無いか確認することになります。

3 お困りの場合には

 相続税の税務調査に対応したらよいか分からないなどでお困りであれば、たちばな総合法律事務所へご相談ください(初回30分無料)。 ご相談のご予約は、http://law-tachibana.sakura.ne.jp/law-tachibana.jp/contact/ 又は06-6467-8775にお電話いただいてご予約いただき、お気軽にご相談ください。

このコラムを書いた弁護士
弁護士 橘高和芳(きったか かずよし)

大阪弁護士会所属 52期/登録番号:27404
近畿税理士会所属 税理士/登録番号:130995

相続手続き・遺産相続執行 に関する解決事例

  • 橘高和芳弁護士が担当した遺産相続に関する事例が
「金融・商事判例 No.1553号」(2018年11月15日号)
に掲載されました。
  • 弁護士・税理士 橘高和芳が
週刊ダイヤモンド「相続&事業承継(決定版)」(2018年12月号)
に掲載されました
  • 相続問題事例
  • 遺産相続・遺言書に役立つ書式集
  • 遺産相続トラブル解決チャート
  • 2016年10月 日経MOOK「相続・事業承継プロフェッショナル名鑑」のP84に「羽賀・たちばな会計事務所」が、P134に「たちばな総合法律事務所」が掲載されました。
  • 弁護士・税理士 橘高和芳が
「フジサンケイビジネスアイ」
に掲載されました
(2015年11月2日(月)27面)
  • 旬刊「経理情報」2016年4月20日号(NO.1444)に「D&O保険の保険料にかかる税務ポイント」を寄稿いたしました。